二人の擲弾兵(てきだんへい)/シューマン
シューマン作曲の『二人のてき弾兵』という曲があります。この曲はドイツ「歌曲」で、バイオリン教本にも編曲されたものが載っています。
繊細で美しいメロディーをたくさん書いたシューマン!しっとりとした歌曲のイメージとは違って、とても勇ましく決然とした曲で、最後はドラマティックに終わります。
『擲弾兵(てきだんへい)』って何?
すかさずMちゃんから質問をうけました。
擲弾兵と、この曲の歌詞の内容を理解してもらうために、調べてみたことを出来るだけわかりやすく説明してみました!(ナポレオン戦争の時代の話なので、小学生にはちょと難しい💦)
擲弾兵(てきだんへい)というのは、手榴弾(しゅりゅうだん)💣を投げる役目のエリート兵士のようです。
ナポレオン戦争直後、長らくロシアに囚われていた二人の擲弾兵が、ドイツを通って祖国フランスに帰る途中、フランスが敗北し皇帝ナポレオン1世が捕らわれたという知らせを聞きました。この時の絶望的な悲しみや、家族や故国に対する想いなどの二人の対話が、切々とこの曲の中で歌われています。
最後はフランス国家「ラ・マルセイエーズ」のメロディーとともにナポレオンに捧げる気持ち(忠誠心)を高らかにうたって終わります。(皇帝が再び指揮をとる時がきたら、皇帝をお守りするために墓から出るといった歌詞で、力強く歌って締めくくられています)
ちなみに、この曲の作詞は『ハイネ』によるもの。
歌詞の内容を説明する事に、ちょっと迷いもしたけれど、MちゃんとSちゃんは真剣に話を聞いてくれて、「戦争すると、やっぱり良いことなんて何もないんだよ。みんなが悲しむ事になるから絶対にしちゃだめだよね!!」と言っていました。
『二人の敵弾兵』を演奏する時、きっと気持ちを込めて弾いてくれることと思います♡
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